機構長挨拶

佐宗 章弘

未来社会を切り開く
イノベーション創出を目指して

SDGs(Sustainable Development Goals)に代表されるグローバルな社会課題は、今後ますます深刻化、複雑化することが懸念されています。大学も社会、市民と密接に連携して、その解決に向けて邁進しなければなりません。

未来社会創造機構は、最先端の産学連携プロジェクトを推進するため、「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の採択を機に、部局や研究領域を横断してプロジェクトに取り組む組織として設立されました。本機構では、産学官連携による「アンダーワンルーフ」のコンセプトに基づき、様々な大型産学官民連携プロジェクトの実施主体として、協調領域研究プロジェクトを主導しています。

また、「オープンイノベーション機構の整備事業」により、研究成果を社会実装に結び付けるためのプロモーション機能を担う「オープンイノベーション(OI)推進室」を設置しました。民間企業出身の専門家を登用することにより、競争領域を中心とした大型共同研究のマネジメントを可能とする体制を構築し、社会実装を目指す次世代産業の提案に取り組んでいます。

本機構は、2022年4月に設置期限更新・改組を行い、「モビリティ社会」、「ナノライフシステム」、「マテリアルイノベーション」の3基幹研究所、OI推進室に加え、「予防早期医療創成センター」を移設して本機構内の横連携を強化するとともに、「脱炭素社会創造センター」を設置して2050年カーボンニュートラルの実現を目指した活動に主体的に取り組む体制を整えました。

さらに、あるべき未来社会をデザイン、提言するシンクタンク組織「FUTURE Society Studio」、研究科横断で博士人材育成を担う「超学際人材育成室」を設置し、「総合知」によって社会課題解決および人材育成を推進していきます。

本機構では、今後も参画する企業、大学、行政、市民と協力・連携して事業を推進して参りますので、関係の皆様のご理解とご協力、ご鞭撻をいただければ幸いです。

2022年4月

名古屋大学未来社会創造機構長
佐宗 章弘