豊かにつながる活動空間の創造

背景課題と研究テーマ

ICT技術革新によって移動しなくても様々な活動ができるようになった一方、自動車のCASE化によるモビリティ革命も起きている中、パンデミックを契機とするライフスタイルやまちづくりの変革が求められています。このような背景の中、リモート技術を使った活動の利便性を活用しながら、実空間移動による活動の重要性を発揮できる、包摂的で快適なモビリティのあり方を探求し、ハイブリッドなつながりによる制約の少ない活動空間創造のための研究開発を行います。 ※CASE : Connected、Autonomous、Shared、Electric

具体的な研究課題

1) 「くらし」と「まち」のヒューマンセントリックな評価方法に関する研究

  • 「くらし」「まち」「移動」の相互関係の分析
  • ヒューマンセントリックな視点からのQuality of Life(QOL)の評価方法

2)「移動の価値」と「モビリティ」のあり方に関する研究

  • ICTを使ったVirtual体験と,移動によるReal体験がもたらす,活動パフォーマンスや満足度の違いの評価方法
  • モビリティ革命技術を使った、High-QOLを支えるモビリティのあり方

3)High-QOLと持続可能性を可能にする「まち」と「モビリティ」の実証的研究

  • 既存のまちにおけるイノベーティブな再生方法
  • 新規のまち(e.g., Woven City)への提案

共同研究の具体例

名古屋大学COI

高齢者が元気になるモビリティ社会をコンセプトに、中山間地域、ニュータウン、地方都市で既存の交通システムとCASEを融合するMobility Blend®のマニュアルを作成しています。

卓越大学院プログラム

専門分野を深化し、「移動」に関する実践的知識を用いた専門家チームによる超学際協働ができるライフスタイル革命のための人材養成を目指す「ライフスタイル革命のための超学際移動イノベーション人材養成学位プログラム 」を実施しています。

提供価値

将来的な事業化を見据え、調査・提案まで、自動運転モビリティや交通システムの社会実装などの研究成果が得られます。成果発表と今後の展望は、COIシンポジウムなどにより一般公開されています。

本研究の強み

愛知県は日本の自動車産業の中心地で、既に様々なフィールドを用いた実証実験が産学連携によって行われています。このような背景から、新たなモビリティ社会創出に必要な情報・人材・環境へ迅速にアクセスでき、要件定義から実施まで一気通貫した協働が可能です。