「ゆっくり自動運転®」の公開実証実験を開催しました

2017/12/08


 11月27日に愛知県豊田市五反田町にて「ゆっくり自動運転®」の公開実証実験を、名古屋大学COIとあすけあいプロジェクト、及び豊田市との共同で実施いたしました。

 

 「ゆっくり自動運転®」とは、低速度・地域限定のドライバーレスによる移動サービスを提供する自動運転技術のことで、超小型車からバスなどの大型車両までの様々な車両に適用でき、ラストワンマイル交通、地域内交通、カーシェアリング回送、及び自動バレーパーキングなどへの応用が考えられます。
 名古屋大学COI モビリティ研究の各グループが一丸となって、その研究開発及び社会受容性調査などに取り組んでいます。

 

 今回の公開実証実験では、「ゆっくり自動運転®」を搭載した超小型EV(コムス)によるデモを行い、地域の方に体験していただきました。
 まずデモに先立ち、五反田集会所にて、名古屋大学COIの森川研究リーダー(名古屋大学 未来社会創造機構 教授)と竹内准教授(名古屋大学 情報学研究科)、及び奥田助教(名古屋大学 工学研究科)が、「ゆっくり自動運転®」のコンセプトや利用シーンなどについてご説明しました。

 

コンセプトなどの説明をする森川研究リーダー(左)と奥田助教(右)

 

 その後、場所を移し、自律走行デモと障害物検知・衝突回避デモを行いました。
 自律走行デモでは、五反田集会所と宝田山 昌全寺との間(約600m)を自律走行によって往復いたしました。
 障害物検知・衝突回避デモでは、走行中に前方にある障害物を検知して自動停止するといったデモを行いました。
 地域在住の方や近隣の小学校の生徒さんなどに見学していただくことで、社会受容性などの検証も行いました。「ゆっくり自動運転®」が地域の方にどのように受け入れられるのかを検証することで、より地域に即したシステムへと改善していきます。

 

自律走行デモを見学する方々 障害物検知・衝突回避デモ

 

 なお、当日は新聞社3社とテレビ局6社、ラジオ局1社による取材もあり、取組みへの関心の高さがうかがえました。
 今後も、社会実装に向けて、様々な実証実験を行ってまいります。

 

取材を受ける森川研究リーダーと竹内准教授

 

※あすけあいプロジェクトとは、
 中山間地域における住民、特に高齢者の生活の質や、地域の持続性を向上させるための取組みとして、トヨタ・モビリティ基金の助成を受けて活動しています。

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