異なるタイプの車両を用いた自動運転移動サービスの実証実験を行います(6/21~8/27)

2021/07/01


6月21日(月)から8月27日(金)の約2か月間、愛知県春日井市高蔵寺ニュータウン石尾台地区にて、春日井市、KDDI、KDDI総合研究所、および名古屋大学の4者が連携して、ゆっくり自動運転の実証実験を行います。
なお、新型コロナ感染症対策のため、各車両に乗り込むスタッフに加え、利用者の方にも乗車前の検温やマスクの着用などの感染対策に協力いただいています。

使用車両:ゆっくりカート(ゴルフカートタイプ)、ゆっくりミニバス(ミニバスタイプ)

使用車両

実験の概要

ゆっくりカートはオンデマンド型の移動サービスを提供します。
指定の乗降箇所のほか、自動運転と手動運転を組み合わせることで、自宅前での乗り降りも可能にしました。

運行経路、乗車方法一方、ゆっくりミニバスは、予約が不要な定時定路線型の移動サービスを提供します。石尾台地区内に設けた7か所の停留所を巡回します。
停留所はスーパーマーケットや病院などに設置されており、自宅から停留所までをゆっくりカートで移動して、停留所から目的地までをゆっくりミニバスで移動する、といった利用を想定しています。

国内初の自動運転車向け運行管理システム

名古屋大学COIでは、これまでも様々な実証実験を行ってきました。その中で、オンデマンド型移動サービスを運用する上での課題がありました。

ユーザーからの予約を受け付ける際、希望に合わせて運行経路や時間などを設定するためには、ノウハウを持ったオペレーターが不可欠な上、細かい調整が必要でした。そのため、時間枠毎の乗車予約が1組に限定されるなど、柔軟な運用がむずかしい状態でした。

そこで、本課題を解決すべく、本実証実験ではKDDIとKDDI総合研究所が開発した国内初の自動運転車向け運行管理システムを利用します。

システム本システムでは複数のユーザーからの予約に合わせた運行経路設定や相乗り調整、および自動運転システムへの登録などを自動化します。これにより、ユーザーからの予約を受け付けるオペレーターや自動運転システムへの経路登録を行うオペレーターなどの負担を軽減するとともに、特別なノウハウも不要となります。このようなシステムによって、自動運転移動サービスを提供する際の課題の解決に貢献します。

名古屋大学COIでは、長期実証実験を通して、技術の高度化だけでなく、サービスの改善や運営体制の構築などを図り、自動運転移動サービスの社会実装を進めていきます。

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