令和元年度老人保健健康増進等事業(厚生労働省)報告書について
2020/03/31
厚生労働省の「令和元年度老人保健健康増進等事業(老人保健事業推進費等補助金)」の国庫補助の採択を受け、下記の事業を実施しました。
本事業では、春日井市、名古屋大学、厚生労働省東海北陸厚生局の3者が連携し、高蔵寺ニュータウンにおける交通弱者(高齢者など)を対象者として、モビリティ(移動性)の向上を目指し、「個別モビリティ・プラン」の作成・普及を通じたQOL向上に関する調査研究を行いました。
この内、名古屋大学COIは、モデルコミュニティ形成プロジェクトおよびゆっくり自動運転チーム(共にリーダーは森川 高行教授(名古屋大学 未来社会創造機構))の研究成果を、高蔵寺ニュータウンに適応させ、その効果検証やサービス提供方法などの社会実装に向けた検討を行ないます。
【事業名】
「高齢者の移動手段の確保のための「個別モビルティ・プラン」の作成、普及を通じたQOL向上に関する調査研究事業」
【概要】
高齢者の自家用車運転の断念、傾斜地での歩行能力の減退などにより、日常の外出そのものの機会が減少し、QOL低下を招く傾向がある。
本事業では、高齢者人口が一機に増加するニュータウン居住者を対象に、介護における個別ケアプランのように、自宅の立地、家族構成、身体の状況、移動需要など利用者の多様な特性を丁寧に把握し、「個別モビリティ・プラン」を作成することが第一の目的である。さらに、利用者の個別モビリティ・プランを効率的に実現する多様な移動サービスを提供する「モビリティ・ブレンド」システムを開発し、実証実験を通じて、利用者の幸福度、健康度の改善状況を把握し、社会参加促進と自立支援に資する継続的なモビリティサービスの提供方法を検討することが第二の目的である。
【事業報告書】