〔開催報告+当日資料〕平成29年度 名古屋大学COIシンポジウム「人がつながる “移動”イノベーション ゆっくり自動運転のチャレンジ」
2018/06/01
平成30年3月14日(水)、名古屋大学坂田・平田ホールにて、約300名の参加者を得て、平成29年度 名古屋大学COIシンポジウム「人がつながる “移動”イノベーション ゆっくり自動運転のチャレンジ」を開催いたしました。
平成29年度は、フェーズ2の折り返し地点です。今回は、過去4年間の研究成果だけでなく、実証実験の様子や社会実装を目指すアプリ(製品・サービス)のプロトタイプの紹介も行いました。また、学外のゲストを迎え、自動運転技術の発展で多様化するモビリティをいかに超高齢社会で役立てるかについて、議論いたしました。
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当日の様子 |
〔成果発表の資料〕 タイトルをクリックするとPDFファィルで開きます。
○ゆっくり自動運転®
・ゆっくり自動運転 森川 高行 教授
・自動経路生成・制御 MORALES Luis Yoichi 特任准教授
○CSS(コミュニティサポートシステム) 剱持 千歩 研究員
○ドライバエージェント 田中 貴紘 特任准教授
○今日の栞 石黒 祥生 特任准教授
○インテレクチャルガラス 小野島 大介 特任講師
○歩行支援ロボット 山田 和範 特任准教授
【対 談 講 演】
自動運転技術の発展で多様化するモビリティを超高齢社会でどう役立てるかについて、国際自動車ジャーナリストである清水 和夫氏と、「被災地カーシェアリング」に取組む吉澤 武彦氏をお迎えし、議論いたしました。
議論には学外ゲストのお二方に加え、モデレーターの平岡 敏洋特任准教授(名古屋大学 未来社会創造機構)、司会の青木 宏文副研究リーダー(名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授)も加わりました。
話題は、東日本大震災時に実施された複数の自動車メーカーによる道路情報の共有・公開や、震災後の石巻市でのカーシェアリングの取組みの他、各地で実施される自動運転実証実験やモビリティに関する世界の動きなどから、未来の都市やコミュニティでの自動運転のあり方などが議論されました。
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対談講演の様子 |
今回、拠点初の試みとして、グラフィックレコーディングをという手法を用いました。
対談講演では、世界の話と日本の話、都市の話と地方の話、人の話と技術の話など、話題が多岐に渡る可能性がありました。そのため、聴衆のみなさまが対談の中身を振り返ることができ、その後の対話のきっかけにもなるように、グラフィックレコーディングによって議論をリアルタイムで可視化しました。
実際に、ポスターセッション会場で掲示したグラフィックを前にして、参加者同士が意見交換したり、ふせんに自分の意見を書いて貼ったりする様子が見られました。
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グラフィックレコーディングでまとめられた「対談講演」 |
※今回のグラフィックレコーディングは、グラフィックカタリスト 佐久間 彩記氏(グラフィックカタリスト・ビオトープ/富士通デザイン株式会社)にご協力いただきました。
【成 果 発 表】
今年は、名古屋大学COIにおける研究開発と社会実装に関する取組みを紹介いたしました。
まず、森川 高行研究リーダー(名古屋大学 未来社会創造機構 教授)より、本拠点の目指す将来の姿(ビジョン)の紹介と、それを実現するための3本柱および各種アプリの紹介を行いました。
その後、すでにプロトタイプ製作およびフィールドでの実証実験が開始している成果を特に取り上げ、それが対象とする社会問題や提供する価値、目指す商品・サービスの姿、そして研究開発の状況について、研究開発に携わる研究者が自ら紹介いたしました。
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森川 高行研究リーダー | |
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竹内 英二朗准教授 (名古屋大学 情報学研究科) |
MORALES Luis Yoichi特任准教授 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
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剱持 千歩研究員 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
田中 貴紘特任准教授 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
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石黒 祥生特任准教授 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
小野島 大介特任講師 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
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山田 和範特任准教授 (名古屋大学 未来社会創造機構) |
【ポスターセッション】
研究者と直接対話できるポスターセッション「研究者と話そう!」を、今年も行いました。
展示では、ポスターの他に、プロトタイプやシミュレーションも展示され、「成果発表」で紹介された最新の技術も体験できました。いずれのブースでも、参加者の方が研究者と活発に意見交換をする姿や、熱心にメモを取られる姿が見られました。
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ポスターセッションの様子 |
平成29年度、名古屋大学COIでは、研究だけでなく、プロトタイプ製作やそれを用いた実証実験を行ってまいりました。来年度はフェーズ2の最終年度であり、本格的な社会実装に取組むフェーズ3に向けての最後の助走期間となります。拠点をあげて、これまで以上に研究開発に取り組み、社会実装につなげてまいります。